手話奉仕員養成講座第27回講義
ブログをご覧の皆さん、こんにちは
去る12月19日手話奉仕員養成講座で第3回目の講義「聴覚障害の基礎知識」が行われました。
前回と同様、糸山氏による講義で、前回、あなたが引き寄せている事、頑張っている事
を発表してもらい、その一ヵ月経過した中での進行状態を発表してから始りました。計画的
に進んでいる方、現在進行形の方、皆さんの頑張りに感銘を受け、新しく何かを始めた方等々
皆さん楽しみながら目標をもって取り組んでいる様子でした
皆さんはろう者の生活、日常をその立場になって、考えたことはありますか?
耳が聞こえないという事、生活音すべてが聞こえないのです。
例えば、人の足音、物が落ちた時の音、ドアを開ける音、やかんが沸騰した時の音、
チャイムの音、車の音等々私たちが日常あたりまえのように聞いていることが、
聞こえないのです。その世界を考えてみた時にろう者がどのような生活を送っているか
がわかると思います。
私たちも約7か月手話を学び、ろう者の手助けになればという思いで、受講してきま
したが、まだまだろう者の日常が分かっていないことに気づかされました
糸山氏のお話ですが、ある学生のホテルでのアンケート調査で、「ろう者の方への
対応で、何か工夫している点は?」との問いに、あるホテルでは「フロントの近くに
部屋を案内しています」との回答があったそうです。
せっかく楽しみにしている景色、雰囲気をろう者だからという理由で、お部屋が固定
されてしまうのは、楽しみを奪ってしまうことになります
このような過剰なフォローでなく、ろう者の立場にたって、物事を考えていき、必要な
サポートができていけたらと思います
又、私たちが発信者となり、ろう者、身体障害者の抱えている問題を理解し、他の人に
伝えていきながら、もっともっと福祉に関心を持ってもらえるような関わりが出来たら
良いと思います
講義の中で、新聞に記載されていた記事の紹介もありました。
県内で昨年4月に「県手話言語条例」が施行され、始めてのアンケート調査で、身体障がい
者手帳の交付を受けている人で、手話を使って生活するろう者は約15%程度だそうです。
手話を知らない健常者とのコミュニケーションでは、全て理解できるから半分程度理解で
きるが46.2%、ほとんど理解できないから全く理解できないが47%という結果で、半数
は理解できていないという結果でした。手話の普及や理解促進が必要との事でした。
その他講義では、耳の役割、音の伝わり方や聞こえのイメージ、聴覚補聴機器の紹
介、身体障害者手帳の等級と手帳、福祉制度について学び、又、ろう者である我喜屋先生
が普段活用している言語を言葉に置き換える事が出来るアプリなどの紹介もありました
他にもたくさんの無料アプリがあるようですよ。
手話を言語化できるアプリがあればもっと便利になるのにな・・・という意見も聞かれま
した。(地域によっての手話の違いがあるものもあり、なかなか難しいようです)
糸山氏も講義の内容を工夫して下さり、とてもわかりやすく楽しい講義でした
残り3回の講座ですが、最後まで頑張りましょう
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