地域福祉活動は、地域に暮らす住民だからこそ見えてくる生活課題に対して、主体的な支え合いや関係機関と連携した活動等によって課題を解決する取組みといえます。
そのため、町民を主体とした福祉活動を行う単位となる地域の設定が重要となります。地域の設定については、人口規模、地理的条件、生活文化等の条件や福祉に対するこれまでの取組みなどを総合的に検討しました。
本町は、平成18年1月1日に旧2町村(東風平町、具志頭村)が合併した地域です。社会福祉協議会では平成19年4月1日より、職員数に応じた独自の福祉圏域を7か所に設定し地区毎にワーカーを配置する地区ワーカー制をスタートしました。しかし、町民自体が地区名や担当ワーカーを知らないなど課題が見えてきました。そこで、平成25年4月1日より7圏域を小学校区毎の4圏域に改め、4名の地区ワーカー制に再編しました。これまでの地区ワーカーは、他の業務と兼任で行っていましたが昨今、複雑多様化する福祉課題に柔軟に対応していくために令和2年4月1日より中学校区毎の2圏域に再々編し、4名の地区ワーカーを専任で配置します。

本計画では住民相互の支え合いという個別活動や生活課題に対応した福祉サービスの提供を効率よく推進し、多様な関係機関との連携や協働を図るため個々の取組みに応じた活動の範囲となる「圏域」を以下のように設定します。

≪地域設定のイメージ≫

≪町全域≫
・八重瀬町全域として公的サービス等を提供する範囲として設定。

≪中学校区(中圏域)≫
・中学校区を範囲として、町域内を2地区に設定。
・地区ワーカーを中学校区ごとに配置し、地域コミュニティづくりへ繋げていく範囲として設定。

≪基礎圏域(小圏域)≫
・行政区(字・自治会)を範囲として設定。
・字・自治会を軸として、区長・自治会長、民生委員・児童委員等から構成される支え合い委員会と連携を図りながら配置。「基礎圏域」として、公民館での事業(ミニデイ等)や字・自治会単位で組織されている各種団体(老人クラブ、女性会、青年会、子ども会等)を支援しながら地域コミュニティ形成に繋げる範囲として設定。

≪隣近所≫
・隣近所という、最も身近な範囲を単位として設定。
・要援護者等の把握体制、情報提供の源としての範囲として設定。

八重瀬町では、制度の狭間や複数の福祉課題をかかえるなど、既存の福祉サービスだけでは対応困難な事案の解決に取り組んでおり、八重瀬町地域福祉(活動)計画に基づき、地域における見守り・発見、サービスへのつなぎの役割を担うコミュニティソーシャルワーカー(CSW)を中学校区に計4名配置しています。コミュニティソーシャルワーカー(CSW)の役割は大きくわけて、「個別支援活動」と「地域支援活動」の2つあります。

【個別支援活動】とは?
さまざまな福祉制度やサービスが充実している中でも、それらの網の目からもれて支援が必要な方の相談にのり、関係機関・団体や地域の方々とのつながりを持ちながら問題解決に向けて当事者と共に歩んでいくこと。

【地域支援活動】とは?
地域でバラバラに活動している各種団体や地域で、なにか活動してみたいと思っている町民を横につなぎ、地域全体の福祉力を高めていくこと。その手段として、字・自治会への地域福祉活動活性化事業を活用していく。地域で実施されている字・自治会事業や各種団体の年間活動を把握し、コミュニティソーシャルワーカーが味付けを行い、世代間交流や地域ネットワークに発展するような事業に発展させたり、より良く改良していく。個別支援から見えてきた課題を、地域支援活動にいかし、また地域支援活動が個別支援活動にいかされるような循環システムをめざし取組みを進めています。
○コミュニティソーシャルワーカー(CSW)は、高齢・障がい・子ども等の属性や分野に関係なく、支援の必要な人の相談に応じ、必要な支援に結びつけて、関係機関・団体や地域の方とつながりを持ちながら問題解決に向けて、当事者と共に歩んでいきます。

○八重瀬町では各字・自治会の支え合い委員と地域福祉課題の掘り起こしや要援護者の把握、地域人材の発見を行っていきます。行政・地域の医療や福祉専門機関・社会福祉協議会などが加わり協働して見守り、支援を行う取り組みが充実されます。コミュニティソーシャルワーカー(CSW)もその取り組みに積極的に参加しています。

あなたの街の「総合生活相談員」で、福祉専門職です。八重瀬町では中学校区(東風平・具志頭)計3名配置しています。

担当校区字・自治会単位CSW
東風平中学校東風平・伊覇・屋宜原
屋宜原団地・県営屋宜原団地
富盛・世名城・高良
外間・友寄・第一団地
白川ハイツ・大倉ハイツ
県営外間団地・友寄東ハイツ
外間高層住宅・小城
志多伯・宜次・当銘・上田原
県営伊覇団地
新垣・前泊
具志頭中学校具志頭・港川・長毛
長毛団地・玻名城・安里
与座・仲座・大頓・大頓団地
新城・後原
古波津

【1】 まず、ご相談を受け付けます
福祉サービスについてのご質問や疑問・困っていることなどのご相談に応じます。
【2】 ネットワークをつくります
ご相談に対して、医療・保健・福祉・教育・人権などさまざまな関係機関と連携し、ネットワーク(つながり)をつくります。
【3】 地域で支えあうやさしい街づくりを目指します
誰もが安心して暮らせるやさしい街づくりを目指し、住民の皆様や関係機関の方々のご活動へのお手伝いをします。

地域にお住まいの方ならどなたでも相談できます。
自治会・民生委員児童委員協議会・支え合い委員会など地域で活動されている団体からのご相談にも応じます。高齢者・障害者・児童・ひとり親家庭・虐待をはじめ、福祉に関することで「どこに相談すればいいのかわからない」「相談したけど今も困っている」などどんなことでもお気軽にご相談ください。電話相談・来所相談・訪問相談により、お話をおうかがいします。
相談は無料です。